タカハラ整形外科クリニック

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創傷治療について

ガーゼや消毒液を使用しない"新しい創傷治療"

傷を治す治療と聞くと、何を想像するでしょうか。多くの人は消毒や絆創膏、ガーゼなどを使用する治療を想像するでしょう。
けれども、この治療方法が傷の治りを遅らせているとご存知でしょうか。

当クリニックでは熱傷(やけど)、新鮮皮膚外傷(挫傷、擦過傷)等にはガーゼや消毒液を使用しない、湿潤療法にて傷の治療を行っています。

ガーゼや消毒液を使用しない理由

なぜガーゼや消毒液を使用しないのかというと、消毒は傷を更に深くしてしまうからなのです。
また傷と言えばガーゼと思うかもしれませんが、実はガーゼは傷を乾燥させ、傷の治りを遅らせる原因となります。ガーゼを使用ない理由はその他にもあります。

ガーゼを使用しない理由
ガーゼを使用しない理由
  • 傷口を乾燥させることで傷の治癒を止めてしまう。
  • 傷口から分泌される各種の「細胞成長因子」を吸い取って蒸発させ、細胞成長因子が傷口に働くのを妨害している。
  • ガーゼの網目が傷に食い込み、ガーゼを剥がす時に出血する。そのため治りかけた傷をさらに悪化させる。
  • ガーゼが傷にくっつくため、ガーゼの交換をすると非常に痛い。

つまり、傷は乾くと治癒が遅く、痛みを伴うということです。

湿潤療法とは

湿潤療法(モイストヒーリング・うるおい療法・閉鎖療法)とは傷を乾かさず、湿潤に保ち治療をしていく方法です。

湿潤療法の一番のメリットは何と言っても痛くないことです。
湿潤療法では消毒や乾燥をさせないため、治療時に患者様の痛みを軽減させることができるのです。

この他にも湿潤療法には治癒が綺麗で速いことなどのメリットが挙げられます。

湿潤療法での治療方法
  1. 傷周囲の皮膚を水道水でよく洗う。
  2. 水気を拭き取った後、直ちに創傷被覆材(カルトスタット、ハイドロサイト、デュオアク ティヴ等)を傷にあて、その上をフィルムドレッシングで覆い、密封する。
  3. フィルムドレッシングの上をさらにガーゼで覆う(フィルムの端から浸出液が漏れ出すことがあるため)。

※傷口を覆うものを総称して「ドレッシング」と呼ぶ

夏井 睦(2001)「新しい創傷治療」,[online]http://www.wound-treatment.jp/(参照2015-02-02)

詳しくは、上記ホームページをご覧ください。