2018.01.15vol.34肩こりと呼吸の関連性
肩こり(首こり)がひどく、自分でストレッチなどをしているけど改善されない方や慢性的な痛みで諦めている方など多くいらっしゃるのではないでしょうか。
肩こりの原因には、首や肩の筋肉の過緊張だけではなく、日常生活での呼吸の浅さによるものも考えられます。
深呼吸(腹式呼吸)をすることで、横隔膜が腹部の方へ下がり、下部の肋骨が前後左右に広がり、酸素を取り込める空間を作ることができます。
しかし、呼吸が浅いと、横隔膜が動きづらく、酸素を十分に取り込めません。
つまり、血液中の酸素濃度が低下し、筋肉が血行不良に陥って緊張し、疲労物質が蓄積して痛みが発生します。また、横隔膜の動きが悪いと、必要以上に首や肩の筋肉に力が入ってしまい、さらに肩こりを悪化させてしまいます。
深い呼吸を習慣化していくことは自律神経のバランスを整える効果もあります。息をゆっくり吐くことで副交感神経が優位になり、全身がリラックスでき、筋肉の緊張状態も緩和されます。
当クリニックでは、医師の指示のもと、肩こりの状態・呼吸を行う時の姿勢や呼吸法などを理学療法士が評価し、自宅や職場で簡単に行うことができるケアや日常生活でできる工夫などを指導しております。
自分でストレッチをしても改善しない・肩こりで息苦しさがあるなど、気になることがありましたら医師もしくは理学療法士へご相談下さい。
対象者
- 慢性的な肩こりがあり、自分でストレッチしても改善しない方
- 肩こり時に息苦しさや頭痛・吐気などもある方
- 猫背などの姿勢が気になる方
専門スタッフ(理学療法士)が実施すること
- 身体評価(姿勢や筋肉の緊張の評価・肋骨などの動きの評価など)
- 治療(筋・筋膜アプローチ、関節アプローチ)
- セルフケア(適切なストレッチの方法など)の指導
期待される効果
- 慢性的な肩こりの改善
- 肩こりによる息苦しさや浅い呼吸の改善
- 深呼吸による自律神経のバランス調整