2019.10.01vol.55夜間時痛~肩の痛み~
夜中に肩が痛んで眠れない、痛みで目が覚めるなどの症状で困っていることはないでしょうか?
その症状、肩関節周囲炎かもしれません。
肩関節周囲炎とは?
日本では一般的に四十肩・五十肩と言われており、発症の原因はいまだ明らかではありませんが、肩周囲の筋肉や腱、靱帯、関節包、滑液包などの組織が退行性変化(老化)し、炎症を生じることが原因と考えられています。
主症状は肩の痛みと可動域制限(拘縮)です。
肩関節周囲炎は個人によって症状の程度や病期の持続時間が異なりますが、1.疼痛痙縮期 2.拘縮期 3.回復期の3つの病期に分かれており、病期に応じた治療を行うことで、疼痛や拘縮を最小限にとどめることが出来ます。
- 疼痛痙縮期
安静時痛があり、夜間時痛・運動時痛で日常生活活動が著しく制限される時期です。 - 拘縮期
肩の安静時痛が和らぎ、肩の拘縮が起こる時期で、腕を挙げる、結髪・結帯動作など様々な運動が制限され、日常生活動作に支障をきたす時期です。 - 回復期
運動時痛や拘縮が次第に改善し、積極的な可動域訓練などのリハビリを行うことで、症状が改善する時期です。
治療について
タカハラ整形外科クリニックでは、医師の指示の下、専門スタッフ(理学療法士)が上記の病期に応じて痛みや関節の動きを改善する運動療法及び自宅で簡単に実施できるセルフケアの仕方を指導しています。
- 日常生活動作・姿勢指導
夜間痛・動作時痛を緩和する就寝姿勢や日常生活動作を指導します - 関節可動域訓練(リラクゼーション・ストレッチ・モビライゼーションなど)
病期や痛みに応じ、関節の動きを改善する運動療法を理学療法士が選択し行います - 筋力強化
肩関節周囲の筋力強化や、腕を挙げる土台となる肩甲骨や体幹を安定させる運動療法を行います。 - 動作訓練
仕事やスポーツなど患者様個々に合った動作訓練を行います - セルフケア指導
患者様個々に合った自宅で行える簡単なセルフケアを指導します
※上記のような症状で困っている方は、是非、当クリニックの医師・理学療法士と一緒に治療を行っていきませんか。
又、夜間時痛や肩の痛みの原因が肩関節周囲炎ではない場合もあります。気になることがあれば当クリニックのスタッフにお尋ねください。