2021.12.01vol.80背骨の骨折(圧迫骨折)と骨粗鬆症
最近「背が縮んだ」「背中が曲がってきた」と感じることはありませんか?
その原因、もしかしたら圧迫骨折という病気かもしれません。
圧迫骨折とは?
圧迫骨折とは、高齢者に起こりやすく、特に閉経後の女性で骨粗鬆症を呈した方に多くみられます。転倒し尻餅をついたなどにより背中の骨(脊椎)に衝撃が加わると、もろくなった骨は衝撃に耐えきれず潰れてしまいます。これが圧迫骨折です。
また、脊椎に衝撃が加わらなくても、特に骨粗鬆症の方はいつの間にか脊椎が潰れてしまい、骨折している場合もあります。そのため、「いつの間にか骨折」とも言われています。
圧迫骨折の症状
- 身長が低くなる
- 背中が曲がる
- 寝返りや起き上がりに背中や腰に強い痛みがある
圧迫骨折が1つ起こってしまうと、新たな圧迫骨折が起こる確率が1年以内に4.6%、次の1年以内で21.9%高くなるとの報告もあります。圧迫骨折が生じると姿勢やバランスが悪くなり、転倒のリスクも高くなります。このような2次的な症状や新たな圧迫骨折が起こる前に予防をしましょう!
タカハラ整形外科クリニックでは、骨密度測定が簡単にでき(検査時間1分以内)、骨の量を調べられます。さらに、血液検査で骨代謝マーカーを調べることで、骨粗鬆症の原因が分かり、1人1人に合った適切な内服薬や注射で治療を行います。
また医師の指示のもと、専門スタッフ(理学療法士)が患者様の身体状態をチェック後、骨粗鬆症や圧迫骨折の運動療法プログラムを立案し、姿勢指導や自宅でできるセルフケアなどの指導を行っています。
気になる方はお気軽に当クリニックのスタッフにお声掛けください!