タカハラ整形外科クリニック

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スタッフコラム

2024.04.22vol.108変形性膝関節症とスポーツ

タカハラ整形外科クリニック 鼠径部痛症候群 ~グロインペイン症候群~

変形性膝関節症とは?

変形性膝関節症は膝関節の加齢に伴う変性疾患であり、クッションの働きをする軟骨や半月板の摩耗や変性から始まり、やがて骨自体の変形が生じます。50歳以降で発症が増加し、各年代で女性が男性の1.5倍有病率が高いです。

現在の日本には変形性膝関節症と診断される方が2400万人もいると言われています。発症と進行に影響する因子として加齢、女性、肥満、膝外傷の既往、O脚、下肢の筋力低下などが報告されています。

日常生活に必要な膝関節の可動域や動作時の負荷

膝関節の大切な働きは大きく2つあり、1つ目は可動性です。歩行時には約60度、椅子からの立ち座りには約100度、しゃがみ込みには約150度と大きな可動性を有します。
2つ目は支持性です。立位時は自分自身の体重と同量の負荷が膝にかかり、歩行時には体重の約2~4倍、階段昇降では約4~7倍、そして走ったりジャンプをしたりする時には体重の約10倍以上もの負担が膝にかかると言われています。

日常生活やスポーツ動作は膝の可動性や支持性、変形性膝関節症の程度によっては、誤った運動となり、症状の悪化を招きかねない為、自分の膝の状態に見合った生活スタイルやスポーツを選択することが大切です。

スポーツ種目と膝関節への負担の目安
軽度 ウォーキング、水泳・水中運動、自転車、ゲートボールなど
中等度 ジョギング、ダンス、エアロビックス、テニス、卓球など
高度 サッカー、ラグビー、バスケットボール、バレーボール、バトミントンなど

運動時に痛みを感じる方で、変形性膝関節症と診断され症状がある場合は、膝に大きな負担がかかるスポーツは避け、適切な内容のスポーツを継続して行う事が望ましいです。

スポーツ時に膝を守るための工夫
  1. 膝関節への負担の少ない下肢の筋力訓練
  2. 運動前の適切なウォーミングアップ
  3. 運動後の膝周囲や関連した部位のストレッチ
  4. 運動後の適切な膝関節のアイシング
  5. シューズやインソールの工夫、サポーターの使用

タカハラ整形外科クリニックでは変形性膝関節症と診断されたり、膝に痛みがある方でもスポーツが楽しめるよう身体評価を実施し、治療や上記のような工夫、セルフトレーニングに指導をおこっています。
気になる方はスタッフまでお気軽にお声かけ下さい。