2019.06.03vol.51骨粗鬆症の運動療法
骨粗鬆症とは
骨粗鬆症は閉経や加齢あるいはカルシウム不足や運動不足が原因で、骨のカルシウム量が減少し骨がスポンジのように粗くなり、骨折しやすくなる疾患です。
わが国には約1100万人の骨粗鬆症患者がいると推測され、このうち治療をうけている人は約15~20%程度です。
骨粗鬆症は年齢が高くなると多くなり、60歳女性の3割弱、70歳以上女性の4割以上が骨粗鬆症といわれています。
どんな人がなりやすい?
- 閉経後の女性
- 体格が細身
- 家族に骨粗鬆症と診断された人がいる
- 糖尿病・胃や腸の手術を受けたことがある
- 若い頃から月経が不順だった
- 牛乳や乳製品をあまりとらない
- 小魚や豆腐をあまりとらない
- タバコをよく吸う
- お酒をたくさん飲む
- 運動や身体を動かすことが少ない
※上記の項目に当てはまる数が多いほど危険性が高くなります
気になる方は骨の強さを検査してみませんか?
タカハラ整形外科クリニックでは骨密度測定装置を用いて骨量(骨の強さ)を約15秒で測定できます。
費用は保険診療で3割負担420円です。(詳しくはスタッフコラムvol.48あなたの骨の健康状態は?~骨粗鬆症の予防・その後の運動が大切~参照)
骨粗鬆症における運動療法
運動療法は、食事療法とともに薬物療法の有効性を支える基礎療法です。
多くの研究から、適度な運動療法を行うことで、骨量を維持・増加させることが明らかになっています。
さらに、運動療法は全身の筋力増強及びバランス能力を改善し、転倒予防及び骨折抑制効果があります。
どのような運動をすればいい?
筋力強化運動・水中運動・バランス運動・衝撃運動(ジャンプなど)・有酸素運動など、これらの運動を継続して行うことによって骨量が増加し、骨折を抑制するといわれています。
また、骨粗鬆症の運動療法は、個々に合った運動の種類、強度、継続時間、頻度で行うことが重要です。
タカハラ整形外科クリニックでは、理学療法士によって患者様個々に合った運動療法を指導しています。気になる方は当院スタッフまでお気軽にお声掛けください。