2020.08.03vol.65外反母趾
人類が靴を履くようになって生じた代表的な疾患が、外反母趾です。
成人の約30%にみられると言われ、性差は1:10と女性の方が圧倒的に多くみられます。
外反母趾というのは母趾の付け根(MP関節)の骨突出がみられ、母趾先が小趾側に曲がった(外反)母趾の変形で、外的要因と内的要因の2つの原因があります。
外反母趾の原因
外的要因
- 靴の問題(ハイヒールやサイズや形の合わない靴を履く など)
- 生活習慣(長時間靴を履くこと等により足趾の筋力低下 など)
内的要因
- 足の変形(扁平足や開張足 など)
- 関節の弛緩症
- 足の形(足趾の長さ:エジプト型)
- 合併症による関節炎及び変形(関節リウマチ など)
外反母趾を放置していると変形が進行し、手術が必要になる可能性もあります。しかし、初期に治療を行うことで変形を予防し手術をせずに症状が軽減することも十分可能です。
タカハラ整形外科クリニックでは、医師の指示のもと、専門スタッフ(理学療法士)が患者様の身体状態をチェック後、外反母趾に対する足のリハビリを行っています。また、自宅でできる簡単なセルフケアも指導しています。
足は歩く時に唯一地面に接する大事な部分です。足の変形が気になる方はお気軽に当クリニックのスタッフにお声掛けください!
理学療法士が行うこと
- 裸足で足の観察
- 足底圧測定器の立位・歩行分析
- 動作時の足の使い方の確認
- 靴の選び方の指導
- 足趾に対する治療・セルフケアの指導