2020.04.06vol.61胸郭出口症候群とは
最近新型はコロナウイルスが流行っていますが、皆様、体調はいかがでしょうか。
コロナウイルスに負けないようにしっかりと食事と睡眠をとって免疫力を高め、手洗い、マスク、うがい等の感染予防対策を行いましょう。
胸郭出口症候群とは?
胸郭出口症候群は上肢や肩関節周囲の運動や感覚に深く関わる神経や動脈が、鎖骨と肋骨の間にあるトンネルの中で圧迫されて障害が生じ、主に上肢の痺れや痛み・冷感・動かしにくさなどの症状が起こる疾患です。
原因
- 斜角筋三角部
- 鎖骨と肋骨の間のトンネル
- 小胸筋と烏口突起の間のトンネル
この3箇所の狭窄部位で神経や動脈が圧迫を受けやすく、それぞれを(1)斜角筋症候群、(2)肋鎖症候群、(3)小胸筋症候群ともいわれ、総称して胸郭出口症候群と定義されています。
胸郭出口症候群は長時間不良姿勢で座っていたり、なで肩の女性やデスクワークの多い方、いかり肩の男性、美容師さんに多く見られると報告されています。
そのため、理学療法士が鎖骨・肩甲骨周囲のアライメントなどの評価をおこない、どこの部位でどのような肢位で神経や動脈が圧迫されているのかを確認し治療をおこなっていきます。
理学療法士が行うこと
- 胸郭出口部のアライメント評価
- 姿勢(座位・立位)の評価
- 机や椅子の高さ・パソコンとの距離などの作業環境の評価
- 筋肉の硬さの評価
- 日常生活動作の評価
上記の総合評価をもとにストレッチ・リラクゼーション・ホームエクササイズなどの患者様の症状に合わせた指導をおこないます。
上肢の痺れ・痛みや肩こりで困っている方、姿勢やホームエクササイズなどご興味がある方は、お気軽に当院スタッフへご相談ください。