2024.01.05vol.105ストレッチ~間違ったストレッチは腰痛悪化に繋がる~
寒くなると、筋肉や関節の柔軟性が低下し、痛みを感じやすくなることがあります。そのため、適切なストレッチによる体のケアが重要です。
しかし、間違った方法で行うと、本来は腰痛を予防するためのストレッチが腰痛を悪化させる原因となる可能性があるため、正しいフォームや適切なストレッチ方法を知ることが重要です。
腰痛を悪化させる一例として、骨盤の前・後傾運動を伴わないストレッチが挙げられます。腰痛予防では腸腰筋・大殿筋・ハムストリングなどの股関節周囲筋のストレッチが良いとされています。しかし、ストレッチ時に骨盤の前傾が伴わない場合、股関節に隣接している腰椎で可動域を補うため、椎間板や筋の負担が大きくなり、逆に腰痛を引き起こす原因となります。また、下記のような代償動作や疾患のある方は注意が必要です。
腰痛悪化する要因
- 骨盤の前・後傾を伴わないストレッチ
- 過度な伸張による胸腰椎の代償動作を伴うストレッチ
- 腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症等の腰椎疾患による急性期の腰痛
また、腰痛の要因としては姿勢保持に必要な体幹深層筋(腹横筋・多裂筋)の筋力弱化も報告されているため、ストレッチと筋力運動を組み合わせて行うことも必要ではないでしょうか。
理学療法士が行うこと
- 動作評価
- 姿勢評価
- ホームエクササイズの指導(セルフケアの指導)
タカハラ整形外科クリニックでは、医師の診断および指示のもとに腰痛を緩和させる運動療法・不良姿勢に対する姿勢指導を理学療法士が実施しています。腰痛のある方は勿論、姿勢やセルフケアなどにご興味がある方は、お気軽に当院スタッフへご相談ください。