2025.05.01vol.121膝の前十字靭帯損傷~スポーツ復帰まで~

前十字靭帯とは、膝関節の中にある靭帯のことで、主に大腿骨に対して脛骨が前方に移動しないように制御している靭帯のことです。この靭帯の損傷の原因として、ジャンプの着地の時やターン動作時、相手との接触によって生じる。そのためスポーツを行っている方は比較的起こりやすい膝関節の外傷疾患です。
前十字靭帯損傷は自然治癒が難しいため、スポーツ復帰を目標とする方は手術することが多いです。手術を行わない場合は、靭帯の機能が正しく働いていないと膝崩れが起こりやすくなったり、亜脱臼を起こしやすくなったりすることがあるため適切なリハビリテーションが必要です。また、半月板・関節軟骨の損傷を伴うこともあり、放置した場合は変形性膝関節症のリスクが高くなります。
手術を行う場合、手術後のリハビリはもちろん手術前も拘縮の予防や膝周囲の筋力を保つためのリハビリを行います。これらを行うことは、スポーツ復帰のためとても大切で、手術後すぐにリハビリが開始されますが、スポーツに完全に復帰するまでには手術後約6か月~1年程かかるといわれています。また、スポーツ復帰後に20%の確率で再発も起こるといわれているため、タカハラ整形外科クリニックでは専門スタッフ(理学療法士)が退院後のリハビリも行っています。
タカハラ整形外科クリニックで行うこと
評価
- 関節可動域テスト
- 筋力テスト
- 膝関節の不安定性テスト
- パフォーマンステスト など
※必要に応じて膝だけでなく全身のテストを行います。
リハビリ内容
- 関節可動域運動
- 筋力増強運動
- スポーツ動作の獲得
- 運動後の疼痛ケア
- 再発予防
- セルフケアの指導 など
気になる方は当院スタッフまでお声掛けください。