2025.06.02vol.122腰痛予防~腰椎骨盤リズム~
厚生労働省の発表によると、腰痛は職場における労働災害の中で最も多く、6割を占めています。また、腰痛よって作業効率は30%低下すると言われており、作業環境の整備や腰痛を引き起こす原因動作を特定し改善するなどの取り組みが重要となります。
腰痛の原因動作
床から物を拾うなどの前屈姿勢では「腰椎骨盤リズム」が破綻しやすいとの報告があります。通常の「腰椎骨盤リズム」では、前屈姿勢を行った時に腰椎約40°骨盤約70°傾きます。筋肉の硬さや骨の変性よって腰椎や骨盤の傾きが制限されると「腰椎骨盤リズム」が不良となり腰部の負荷が増加し腰痛が生じます。(図1~3参照)
また、腰痛が一時的に改善しても慢性腰痛に移行したり再発を繰り返すことも多いため、セルフエクササイズを継続し痛みをマネージメントすることが腰痛治療において重要です。
タカハラ整形外科クリニックでは、医師の診断および指示のもとに腰痛を緩和させる運動療法や不良動作に対する職業動作指導を理学療法士が実施しています。腰痛のある方は勿論、姿勢やセルフケアなどにご興味がある方は、お気軽に当院スタッフへご相談ください。
図1 正常
図2 股関節に制限あり
図3 腰椎に制限あり