2020.05.01vol.62仙腸関節障害 ~腰痛でお困りの方へ~
先日全国でも、緊急事態宣言が発令され、新型コロナウイルスに対する各自の感染予防の徹底が自分の周りの大切な人の命を守るために必要となっています。
感染拡大のリスクとして3つの“密”が関係していると言われており、3“密”を極力避ける行動を引き続き行いましょう。
- 換気の悪い密閉空間(密閉)
- 多くの人の密集する場所(密集)
- 近距離での密接した会話(密接)
今後も外出自粛が長期になると予想される為、自宅での長時間の座位や同じ姿勢が続き、腰などが痛くなっていませんか?
今回は腰痛の原因の1つである、仙腸関節障害についてのご紹介をします。
仙腸関節障害とは?
仙腸関節とは、骨盤を形成する仙骨とその2つの腸骨の間にある関節です。
仙腸関節は通常ではほとんど動きのない関節ですが、わずかな可動性を持っていると言われています。
さらに、骨盤は脊椎(背骨)を支える重要な部分のため、仙腸関節周辺は人体の中でもっとも強靱な靱帯で構成されており、脊椎を支える手助けをしてくれます。この関節には、片足に荷重がかかった時に大きな力が加わり、関節に障害が発生し、骨盤の後面や腰椎、股関節、大腿部などにも痛みを生じます。
仙腸関節や股関節、脊柱の可動性低下や、体幹深部筋や骨盤底筋などの機能不全などにより、仙腸関節へ無理なストレスが加わった結果、痛みが発生します。そこでタカハラ整形外科クリニックでは理学療法士による、仙腸関節を整復する治療(AKA法)や安定性を向上させるリハビリテーションを行い、患者様の日常生活機能を回復させる治療を行っております。
気になる方は、当クリニックに来院し、スタッフへ相談してください。身体の状態を把握し、必要な身体のケアを理学療法士と一緒に考えてみませんか?
理学療法士が行うこと
- 骨盤の評価
- 痛みのチェック
- 股関節や脊椎などの可動域チェック
- 仙腸関節機能のチェック
- 体幹深部筋・骨盤底筋の筋機能チェック
- 動作評価
- 前屈動作や立ち上がり・片脚肢位など痛みが再現される動作のチェック
- 患者様の日常生活動作のチェック
- 治療
- 徒手療法(可動域改善、筋の滑走性改善など)
- 自宅で行えるセルフ指導(骨盤の安定性向上トレーニングなど)
- 仙腸関節のストレスが増大しにくいような日常生活動作指導