2025.10.01vol.125日常生活における原因動作~腰痛編~
腰痛の原因は様々で、特に日頃の姿勢や動作が大きく関わるため、今回は腰痛の生じやすい姿勢や原因と、その対策について解説していきます。
腰痛が生じやすい動作の例
(1) デスクワークでの長時間作業
長時間座位でのデスクワークは、腰痛の大きな原因の一つです。ご自身が職場でどのような姿勢で作業されているか実際に確認してみて、キーボードやモニターの位置、椅子や机の高さを調整し不良姿勢を改善しましょう。
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~よくある不良姿勢~
画面の位置が低く、脊柱が後彎し、腰部の負荷が増大している
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~不良姿勢を改善~
画面の位置を高くしたり、椅子の高さ調整で、脊柱の生理的前弯を保持し、腰部の負荷が軽減
(2) 重いものを持つ動作
重いものを持ち上げる時、物と身体が離れ、膝を曲げずに腰だけで物を持ち上げると腰痛発症の原因となります。
重いものを持ち上げる際は、膝を曲げて腰を落とし物を腰に近づけて持ち上げることで腰への負担を減らすことが出来ます。※vol.35姿勢による腰の負担~椎間板内圧の変化~参照
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~負担がかかる動作~
腰を曲げて物を持ち上げると、椎間板に過度なストレスが加わる
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~負担がかからない動作~
腰を曲げない動作では、椎間板へのストレスは加わらない
(3) 骨盤が後傾した状態でのスポーツ動作
スポーツ動作は日常生活動作に比べるとより筋力と可動性が必要になってきます。その為、腰痛の原因となる動作を明確化し、改善を図る事が必要になります。ストレッチなども誤った動作で行うと腰痛の原因になります。
〇スクワット動作 骨盤を前傾して行い、おしりを突き出す様に腰を落とす。
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~負担がかかる動作~
骨盤が後傾した状態でのスクワット動作
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~負担がかからない動作~
骨盤が前傾した状態でのスクワット動作
〇大腿裏の筋肉(ハムストリングス)のストレッチ
骨盤を前傾して行い、手が足に届くかどうかではなく太ももの裏が伸びているのを確認する。
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~負担がかかる動作~
骨盤が後傾した状態で椎間板に過度なストレスが加わる
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~負担がかからない動作~
骨盤が前傾を保持した状態で椎間板へのストレスが軽減する
当クリニックでは、理学療法士による腰痛の原因となる姿勢や動作を明確化し、自宅や職場で行うことが出来るセルフケア・動作の指導を行っています。気になる方は、お気軽に当院スタッフへご相談ください。