タカハラ整形外科クリニック

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スタッフコラム

2026.07.01vol.134夏に注意したい「脱水症」

夏に注意したい「脱水症」

日差しが強くなり、蒸し暑い日が増えてきました。
この時期に気をつけたいのが「脱水」です。成人の身体の約60%は水分で構成されており、水分には体温調節や血液循環(栄養の運搬、老廃物の排出)、体内の浸透圧やPHを一定に保つなど生命を維持するために欠かせない役割があります。身体から出ていく水分と、取り入れる水分のバランスが崩れると、体内の水分が不足し「脱水状態」になります。

脱水症とは

「脱水症」になると、血液の循環が滞り、血圧が低下します。また、全身への栄養供給が十分に行われず、老廃物の排出機能も低下してしまいます。主な症状は、口の渇きや倦怠感、食欲減退などです。また、筋肉や骨に必要な電解質が不足すると、足がつったり、しびれを感じたりすることもあります。
また、脱水症の症状の重さは、体内の水分がどの程度失われたかによって異なります。

  • 軽度(体重減少率1~2%)の脱水:
    喉の渇きを強く感じるようになり、尿量減少、発熱、軽い下痢や嘔吐など消化器官に症状が現れる場合もあります。
  • 中等度(体重減少率3~9%)の脱水:
    倦怠感が強まり、めまいや頭痛が現れます。血圧や臓器の血流が低下するなど、全身に影響が生じます。
  • 重度(体重減少率10%以上)の脱水:
    生命に関わる危険な状態です。心臓や腎臓の機能が低下し、血流が著しく減少することでショック状態に陥る可能性があります。意識がもうろうとしたり、極端な低血圧により臓器不全を引き起こしたりすることもあり、迅速な対応が必要です。最悪の場合、死に至ることもあるため、重度の脱水に至る前に対処しましょう。
1日に必要な水分量必要な水分量

1日に必要な水分量は「体重1kgあたり約30~40ml」が目安です。年齢や体格、活動量によって異なりますが、一般的には飲み物として1日約1.3~1.5L程度が目安です。ただし、一度に多く飲むのではなく、「少量をこまめに」がポイントです。また喉の乾きを感じた時点で、すでに脱水が始まっているので「のどが乾く前」に飲むこともポイントです。
生活のタイミングに合わせて水分を摂る習慣をつけることが大切です。これからの暑い季節、こまめな水分補給と体調確認を意識し、元気に過ごせる環境づくりをしていきましょう。

簡単な脱水症のチェック方法
  1. 握手してみる→手が冷たければ疑わしい
    脱水症になると、血液は生きていく上で重要な臓器に集まります。そのため手足等に血液がいかず冷たくなります。
  2. ベロを見せてもらう→乾いていたら疑わしい
    脱水症になると口の中の唾が減少してきます。ベロの表面も乾いてきます。
  3. 皮膚をつまんでみる→皮膚がつままれた形から3秒以上戻らなければ疑わしい
    皮膚には水分がたくさん含まれていて弾力性がありますが、脱水症では水分が減り、弾力性もなくなります。
  4. 親指の爪の先を押してみる→赤みが戻るのに3秒以上かかれば疑わしい
    指先は血管が細いので変化が出やすい部分です。
  5. 脇の下を確認する→乾いていたら疑わしい
    通常、脇の下は汗による潤いがあります。脱水症になると汗が出なくなり脇の下が乾燥します。
簡単な脱水症のチェック方法